水産研究・教育機構と東京大学は、太平洋全域における植物プランクトンの炭素・窒素同位体比マップを太平洋全域で初めて作成した。このマップは、植物プランクトンの同位体比に表層の硝酸塩濃度の情報を加えることで、太平洋の生態系を10のグループに分類したものである。研究グループは、様々な調査航海でサンプルを取得し、過去の報告値を収集して分析を行った。その結果、太平洋の生態系は大きく3つのクラスターに分かれ、さらにそれぞれが2つの小さなクラスターに分かれることが明らかになった。──本成果は、太平洋の生態系を10のグループに分類する大きな根拠となるものである。また、マグロ類などの捕食者の回遊履歴や摂餌海域の推定への応用や、太平洋の重要な魚種の回遊履歴や摂餌海域の推定に役立ち、効率的な資源管理や保護につながることが期待される。
情報源 |
水産研究・教育機構 プレスリリース
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース |
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機関 | 水産研究・教育機構 東京大学大学院農学生命科学研究科 東京大学大気海洋研究所 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 生態系 | 太平洋 | 炭素同位体比 | 資源管理 | 植物プランクトン | 捕食者 | クラスター解析 | 窒素同位体比 | 硝酸塩濃度 | 回遊履歴 |
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