広島県は、平成29年度公共用水域等の水質測定結果を公表した。これは、同県が「平成30年度公共用水域等の水質測定計画」に基づき調査したもので、測定結果の概要は以下のとおり。1)水質環境基準の達成状況等では、健康項目は、河川33水系103地点、湖沼4水系4地点、海域6海域40地点で測定した結果、1地点でふっ素が環境基準を超過した。生活環境項目は、河川38水系227地点、湖沼5水系8地点、海域6海域61地点で測定した結果、環境基準値を超える検体の割合は、河川16%、湖沼23%、海域17%であった。2)水域別の状況では、環境基準の類型が指定されている河川82水域、湖沼8水域、海域14水域について、BOD、CODの環境基準の達成状況は河川で95%、湖沼で38%、海域で29%であった。3)富栄養化の状況では、湖沼や海域において、生活排水等の流入による窒素・りん濃度の上昇(富栄養化)が原因となり、植物プランクトンが繁殖して赤潮や水道水源の利水障害が発生している。