環境省は、自主参加型国内排出量取引制度(JVETS)第3期(2008年度目標)が2009年8月末で終了したことから、同期におけるCO2の排出削減実績と取引結果を公表した。同制度は、温室効果ガスの費用効率的かつ確実な削減と国内排出量取引制度に関する知見・経験の蓄積を目的として、2005年度から同省が実施しているもの。その結果、目標保有参加者(一定量の排出削減と引き換えに、排出枠の交付を受ける参加者)は61社で排出削減量は382,625t-CO2であった。これは同61社の基準年度排出量の23%に相当する値であった。一方、取引参加者(排出枠の取引のみを行うことを目的とした参加者)は24社で、取引件数は23件であった。なお、同制度は、第3期から「排出量取引の国内統合市場の試行的実施」の参加類型の一つとされており、第4期(2009年度目標)以降についても引き続き制度運用を行っていくという。