環境省は、自主参加型国内排出量取引制度(JVETS)第6期(2010度採択・2011年度排出削減実施)が2012年11月末で終了したことから、同期におけるCO2の排出削減実績と取引結果を公表した。同制度は、温室効果ガスの費用効率的かつ確実な削減と国内排出量取引制度に関する知見・経験の蓄積を目的として、2005年度から同省が実施しているもの。第6期では、目標保有参加者(一定量の排出削減と引き換えに、排出枠の交付を受ける参加者)は58社で排出削減量は70,811t-CO2であった。これは同58社の基準年度排出量の14.6%に相当する値であった。一方、取引参加者(排出枠の取引のみを行うことを目的とした参加者)は86社で、取引件数は46件、排出枠の取引量合計30,481t-CO2であった。同省では、第7期(2011年度採択・2012年度排出削減実施)についても同制度の運用を行っていくという。