環境省は、平成17年度から実施している自主参加型国内排出量取引制度(JVETS)について、第7期(2012年度目標)の目標保有参加者(タイプA)27案件を決定した。同制度は、温室効果ガスの費用効率的かつ確実な削減と国内排出量取引制度に関する知見・経験の蓄積を目的とする。目標保有参加者となった事業者は、設備補助を受けながら一定量のCO2排出削減を約束し、積極的に削減に取り組むとともに、排出量のモニタリング・算定体制の整備、第三者検証の受審や排出枠の取引等の実務を通じ、国内排出量取引制度についての知見・経験を獲得する機会が提供される。今回採択された案件について、工場・事業場からの基準年度排出量の合計(申請値)は年間669,401t-CO2であり、その15.0%となる100,538t-CO2が、2012年度に約束された排出削減量となっている。