国内ニュース


 名工大など、常温常圧下における窒素分子の三重結合の切断方法を発見

発表日:2019.09.13


  名古屋工業大学は、山口東京理科大学、兵庫県立大学と共同で、常温常圧下における窒素分子(N≡N)の三重結合の切断方法を発見したと発表した。現在、空気中の窒素の固定法は、高温高圧化でアンモニアを合成するハーバー・ボッシュ法が用いられるが、多くのエネルギーを要するため、他の窒素固定法が求められている。同研究グループは、モリブデンに窒素を配位結合させたシンプルな金属化合物(錯体)に、温和な酸化剤(フェロセニウム塩)を加えることで、窒素分子(N≡N)の三重結合が切断され、2分子のモリブデン-ニトリド錯体へと変換されることを発見した。この研究成果は、窒素固定法の開発、温和な条件での低環境負荷型アンモニア合成法の開発、窒素分子から含窒素有機化合物への直接変換反応の礎となるものであり、持続可能な社会の実現のための化石燃料に依存しない窒素固定法の開発につながるものであるという。

情報源 名古屋工業大学 プレスリリース
機関 名古屋工業大学 山口東京理科大学 兵庫県立大学
分野 環境総合
キーワード 名古屋工業大学 | 兵庫県立大学 | 持続可能な社会 | アンモニア合成 | 常温常圧 | 山口東京理科大学 | 窒素固定法 | ハーバー・ボッシュ法 | モリブデン
関連ニュース

関連する環境技術