科学技術振興機構(JST)は、戦略的創造研究推進事業 ALCA-Nextの「未来本格型」領域における令和7年度新規研究開発課題を決定した。──ALCA-Nextは、カーボンニュートラルへの貢献を目指し、幅広い領域からのチャレンジングな提案を募り、科学技術パラダイムを転換する技術の創出を目指すプログラム。「未来本格型」領域は、低炭素社会の実現を目指す未来社会創造事業の一環として推進され、ステージゲート評価を通過した研究開発課題について、「POC(概念実証)を目指して本格的に加速する段階の研究開発」を実施する。──2件の新規研究開発課題が採択された。「革新的有機半導体の開発と有機太陽電池効率20%への挑戦」では、広島大学の尾坂教授らが有機薄膜太陽電池(OPV)の高効率化に向けた研究を進める。また、熱化学再生型バイオマスガス化によるグリーンガス製造技術の概念実証」では、九州大学の林教授らが既存バイオマスガス化発電のガス化工程について改質技術の高度化や社会実装を視野に入れた研究を進める。