東京電力(株)は、地球温暖化対策の一環として、常陸那珂火力発電所(茨城県)において、木質バイオマス燃料の混焼による発電を行うことを発表した。今後、平成24年度の運転開始を目指し、同発電所1号機において、木質バイオマス燃料の受入・混焼に向けた受入・運搬・貯蔵設備の建設を進めていくという。同計画は、木くず等を圧縮成型した木質バイオマス燃料を約3%の割合で石炭と混合し、微粉炭機で粉砕後、混焼するもの。この取り組みにより、年間約7万トンの木質バイオマス燃料を使用することとなり、CO2削減効果は年間約11万トン(一般家庭約2万世帯分の年間CO2排出量に相当)となる見込み。また、同社は、同計画により、RPS法(電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)による太陽光やバイオマスなどの新エネルギーから発電される電気の導入義務量の達成に向け、着実に取り組んでいくという。