清水建設(株)は、インドネシア国営パームオイル工場のボイラー発電プロジェクトの実現可能性調査(FS)を開始したと発表した。同調査は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「地球温暖化対策技術普及等推進事業」に採択されたもの。インドネシアに点在するパームオイル工場で、オイル抽出過程で発生する大量のパーム空果房を、最新鋭のバイオマスボイラーを導入することで、発電の燃料に用いることを目指す。全工場で空果房を活用した発電・売電事業を実施した場合、ボイラー発電の可能総量180MW、排出権総量115万t-CO2e/年(14年間で1,600万t-CO2e超)が得られるものと、同社では推定している。今回の調査では、各パームオイル工場の位置と周辺の道路状況、廃棄物量、既存ボイラーの規模・更新時期、送電網への接続距離などの調査を行い、工場群全体としての経済合理性と地域特性等の観点から、事業化方法や、新たに設置するバイオマスボイラー設備の規模、実施時期などの最適化を図るという。調査期間は平成24年3月までの予定。