三菱電機(株)は、同社が開発を進めているSiC(炭化ケイ素)インバーターにおいて、現在主流のSi(ケイ素)インバーターに比べて、20kW出力時の電力損失を90%低減できることを実証した。インバーターは、直流電力を交流に変換する装置で、家電や電車、ハイブリッド自動車などのモーター制御をはじめ、バックアップ用電源や太陽光発電システム用パワーコンディショナーの交流電力生成などに幅広く使われている。現在、その主流はSiインバーターであるが、SiCインバーターの方が、電力損失が少なく、直流・交流のスイッチング性能に優れるため、電力利用効率の向上や、CO2排出量削減の観点から実用化が望まれている。同社は、2006年1月のSiCインバーター開発以来、電力損失の低減に取り組んできた。今回、インバーター回路の最適化により、スイッチング時間の短縮と電圧抑制を両立させ、世界最高レベルの低損失化を実現した。
情報源 |
三菱電機(株) ニュースリリース
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機関 | 三菱電機(株) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 太陽光発電 | ハイブリッド車 | CO2 | 三菱電機 | エネルギー効率 | インバーター | SiC | 炭化ケイ素 | Si | 電力損失 |
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