ENEOS(株)と(株)大林組は、環境中で分解しやすい生分解性を有するトンネル工事用グリースを共同開発した。都市部の地下鉄や海底トンネルの工事では、掘進しながら本体を施工する「シールド工法」が採用されており、トンネル内に地下水や土砂が入らないように、専用の重機「シールドマシン」とトンネル本体外壁の隙間にグリースを充填する。両社が開発したグリースは、生分解度が28日で60%以上、魚類による急性毒性試験の96時間LC50値が100 mg/リットル以上といった要件が評価され、(公財)日本環境協会のエコマーク認定を受けたもの。従来のグリースは施工箇所に留まり、地下水に触れることで地中に拡散されてしまうが、生分解性が付与されたことで土壌汚染や地下水汚染などの環境負荷低減に貢献する製品となっている。従来品と同等の止水性能を有することや、従来品よりも高い圧送性能(指標:性能が高いほどマシンに圧送する際に損失する圧力が小さい)を有することは国内シールド工事現場で実証されており、ENEOS(株)より一般商品として2020年10月から販売するという。
情報源 |
ENEOS(株) NEWS
(株)大林組 ピックアップ |
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機関 | ENEOS(株) (株)大林組 (公財)日本環境協会エコマーク事務局 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 土壌汚染 | 地下水汚染 | 日本環境協会 | 生分解度 | エコマーク認定商品 | トンネル工事 | シールド工法 | シールドマシン | 魚類による急性毒性試験 | 生分解性潤滑油 |
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