ボイラ設備・各種プラントの老舗メーカー「タクマ」は、本社を置く兵庫県尼崎市から新たなごみ処理施設の設計・建設・運営を受注した。下水処理施設やポンプ場、ごみ処理施設などの新改築に当たり、公共団体等が資金を調達し、民間事業者に設計から運営までを一体的に委託する事業方式(DBO: Design Build Operate)が採用されている。現在、尼崎市では2つの焼却施設(第1工場、第2工場)が稼働しており、し尿処理施設は第1工場の敷地内に併設され、リサイクル施設は第2工場の近傍に位置している。近年、尼崎市のごみ焼却量は減少傾向にあり、各施設の老朽化が懸念されていた。そのため同市は第1工場敷地内の既存施設を解体し、2031年度を目途として第1工場跡地に各施設を集約した新施設を建設することを決定した。今回、タクマを代表とする企業グループは、限られた敷地における施設内の動線や設備・機器のレイアウトを工夫し、分散している3施設を1棟に集約する「コンパクトな設計」の実現すると同時に、ごみ処理作業の効率化や維持管理の省力化に配慮する。また、コア技術である高温高圧ボイラをはじめとするシステムにより国内最高水準の発電効率を達成し、廃棄物発電を最大限に活用することでCO2排出量の大幅削減を目指す。さらに、新施設の管理エリアについてはごみ処理施設としては国内初となるZEB認証の取得を予定している(運営期間:2031年4月~2051年3月)。
情報源 |
タクマ 新着情報
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機関 | (株)タクマ 尼崎市 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 焼却施設 | 尼崎市 | CO2排出量削減 | リサイクル施設 | タクマ | ZEB認証 | DBO事業 | し尿処理施設 | 高温高圧ボイラ | コンパクト設計 |
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