国土交通省と経済産業省資源エネルギー庁は、2020年度「内航船の運航効率化実証事業」について、2次公募の採択を決定したと発表した。同事業は、内航海運の省エネルギー化を推進するため、「革新的省エネルギー技術(ハード対策)」、「運航計画・配船計画の最適化(ソフト対策)」を組み合わせた船舶の省エネルギー効果の実証を行う事業を実施する事業者に対し、経費の一部を補助(補助率1/2以内)するもの。今回、外部有識者からなる評価委員会の審査を行った結果、以下の2件を採択した。1)東京汽船(株):タグボートを用いた革新的ハイブリッドEV統合推進システム(同システム最適船型を含む)による省エネ実証事業、2)丸三海運(株):高速内航コンテナ船による、高効率プロペラ、航海支援装置と陸上支援システム導入による省エネ実証事業。実証の結果得られた省エネ効果に関するデータについては、革新的省エネ・省CO2技術効果を「見える化」する内航船省エネルギー格付制度の検討・運用に活用するという。