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 古河電工、新たな触媒材料を活かしたGHG削減・利活用技術を開発

発表日:2020.12.02


  古河電気工業(株)は、コア技術であるメタル・ポリマーの製造・加工技術をベースに開発した触媒材料を用いて、メタンとCO2(以下「バイオガス等」)から合成ガスを介して連続的にLPG合成できることをラボレベルで実証した。新たな触媒材料は、多孔質材料の内部にニッケルを固定したもので、あたかもラムネ瓶とビー玉のような構造を有している。今回、同社はESG経営や、北海道大学と進めているGHG削減にかかる共同研究の一環として、家畜ふん尿に由来するバイオガス等から合成ガスを生成(以下「ドライリフォーミング:DRM」)し、さらに合成ガス(一酸化炭素と水素)をLPG化するプロセスに対する、新たな触媒材料の長期特性を評価した。その結果、新たな触媒材料は、反応直後から理論限界値に近い触媒活性(CO2転化率)を保ち、触媒効果は約20日間にわたって持続することが分かった。DRM・LPG化一貫プロセスの実用化(目標:2030年)に向けて、2023年までに小型試験機による実証、2025年までにフィールド実証試験を行うという。

情報源 古河電気工業(株) ニュースリリース
機関 古河電気工業(株) 
分野 環境総合
キーワード バイオガス | メタン | 北海道大学 | 古河電気工業 | ニッケル | 家畜ふん尿 | ドライリフォーミング | ESG経営 | LPG | ラムネ
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