東レは、オールカーボン製の二酸化炭素(CO2)分離膜のパイロット設備を滋賀事業場に導入することを決定した。このCO2分離膜は、中空糸状の多孔質炭素繊維の支持体表面に薄い炭素膜の分離機能層を形成した2層構造を成している。東レは、東海工場でバイオガスおよび排ガスからのCO2分離を行い、1週間の連続した分離機能を確認している。CO2分離性能と耐久性を追求し、支持体を極限まで細径化することで膜モジュールとしての軽量化・コンパクト化を実現した。今回の実証では、CO2分離膜の量産技術構築を目指す。天然ガスやバイオガスの開発会社と連携し、実用化に向けた取り組みを加速するという。