農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、北海道・東北地域での栽培に適し、搾りかすも飼料として利用することができる食用油用のナタネの新品種を育成した。現在、北海道・東北地域において生産されるナタネの主力品種は、食用油には適しているが、グルコシノレート含量が多いことから、搾りかすを家畜の飼料として利用することが難しいことが課題と考えられていた。一方、食用油用のナタネとしては、心臓などに障害を引き起こす可能性が指摘されたことから、エルシン酸を含まないことが望まれている。このエルシン酸およびグルコシノレート含量が少ないナタネを「ダブルローナタネ」と呼び、その両成分の含有量が規定未満のものを北米では"Canola"と呼んでいる。今回、農研機構は、寒雪害抵抗性・菌核病抵抗性に優れ、既存のダブルローナタネ品種より多収の新品種を育成した。今後、北海道・東北地域において普及が見込まれ、搾りかすは新たな耕畜連携による資源循環にも貢献できるという。
情報源 |
農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
|
---|---|
機関 | 農業・食品産業技術総合研究機構 |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | 農業・食品産業技術総合研究機構 | 北海道 | 飼料 | 資源循環 | ナタネ | 東北 | 耕畜連携 | グルコシノレート | エルシン酸 | ダブルローナタネ |
関連ニュース |
|