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 竹中、ヒノキの地産地消と自治体庁舎のレジリエンス強化を同時実現

発表日:2021.04.22


  (株)竹中工務店は、三重県の尾鷲市役所本庁舎・耐震改修工事において、新たに開発したヒノキのCLT(直交集成板)製ブロックを採用した耐震補強を実施した。今回の工事は同社の設計・施工(JV)によるもので、安心安全・再生・尾鷲らしさをコンセプトに「尾鷲ヒノキ」等を随所に採用している。正面玄関の外回りには鋼板とヒノキの集成材を組み合わせた耐震市松壁、耐震補強用の木圧着ブレースにも「無垢材」を使用している。耐震壁として新たに開発し採用したCLT製ブロックは、ヒノキを削りだして製造したもので、2014年に同社が開発したコンクリート製ブロックと同じ蝶々形の形状をなし、素材を木材に置き換えたことで軽量化が図られている(重量:4 kg程度/1ブロック)。エポキシ系接着剤で接着しながら積み上げ、耐震壁を創出できるため、施工性も優れ、さまざまな地場材を使用することができるという。また、天井ルーバーや内装仕上材にも尾張ヒノキを採用している。まちと森がいかしあう関係が成立した地域社会「キノマチ」の実現に向けて、木造・木質建築を推進していくという。

情報源 (株)竹中工務店 リリース
機関 (株)竹中工務店 尾鷲市
分野 環境総合
キーワード 軽量化 | 設計・施工 | 三重県 | CLT | 耐震改修工事 | 尾鷲ヒノキ | 耐震壁 | 蝶々形 | キノマチ | 木造・木質建築
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