環境省は、「(仮称)秋田県八峰町及び能代市沖洋上ウィンドファーム事業計画段階環境配慮書」に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。同事業は、RWE Renewables Japan合同会社および九電みらいエナジー(株)が、秋田県能代市、山本郡八峰町の沖合に、1万1千kWの風力発電施設33基(もしくは1万4千kWを26基)設置するもの(事業実施想定区域面積:約3千ヘクタール、最大出力:36万kW)。想定区域の周辺には、渡り鳥の集団渡来地となっている「八郎潟干拓地」や「小友沼」が存在しており、想定区域やその周辺は、ガン類、カモ類およびハクチョウ類の渡り経路となっている可能性があるほか、オジロワシ等の猛禽類の生息が確認されている。環境大臣意見では、1)稼働時における風車の影による生活環境への影響や、2)風力発電設備への衝突事故や移動の阻害等による鳥類への影響を回避又は極力低減すること等を求めている。