国内ニュース

 東京都、燃料電池ごみ収集車の導入を支援

  東京都は、燃料電池（以下「FC」）ごみ収集車の試験利用を希望する区市町村にFCごみ収集車を一定期間無償貸与する事業を開始する（募集受付期間：令和5年7月31日～9月13日）。FCごみ収集車は、水素と空気中の酸素を化学反応させて電気をつくり、その電気を動力源に走行する電動ごみ収集車。走行距離が長く、動力として多くのエネルギーを必要とする業務用車両への水素利用は、運輸部門の脱炭素化や水素利用の拡大のために重要であり、走行時にCO2を排出せず、走行及び作業時も静かなことから、ごみ収集時の作業環境や生活環境の向上に貢献するという。低速かつ頻繁な発停車を繰り返すごみ収集ルートでは、特に導入効果が期待できる。都は、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向けた取組として、水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化を目指しており、早稲田大学、港区及び多摩市と連携し、FCごみ収集車を実際のごみ収集ルートで試験的に運用し、導入効果の検証等を実施している。今回、国内自動車メーカーが先行して製造するFCごみ収集車の試験的利用を推進し、将来的な導入に向けた車両性能の体感や検証等ができる機会を創出、生産台数拡大後を見据えた本格的導入を目指す区市町村を支援する。