環境省は、海洋ごみデータの調和に関する国際ワークショップ（International Workshop on Marine Debris Data Harmonization）の結果を公表した（開催日：令和5年8月29日～8月31日、於：パシフィコ横浜）。同ワークショップは、プラスチック汚染対策の基盤となるデータ利用可能性の向上に向け、海洋ごみデータの調和を推進する目的で、同省が、海洋ごみのモニタリング・観測に関する国際的な調整機能とモニタリングを行うネットワークであるIMDOSの開催運営支援を受け主催したもの。今回、海洋表層マイクロプラスチックのモニタリングの共通プロトコル、データ要件案に関し、海洋のモニタリング・観測に関する国際的な調整機能を担うGOOSとIMDOSの支援により、データ提供者間の連携ネットワークを構築した。また、同省、EMODnet、NCEI等において、日本が公表している「漂流マイクロプラスチックのモニタリング手法調和ガイドライン」を基にした議論により、関連するメタデータ案とデータ要件案で合意が得られた。加えて、海洋表層マイクロプラスチックと世界規模での海洋ごみ汚染の状況を把握するための指標について、統合的なデータ管理システムの構築に向けたロードマップで合意するなどの成果が得られたという。
