東京大学大気海洋研究所の塩崎准教授と伊知地特任研究員、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の平岡研究員らのグループは、微生物の種類をより正確に、効率的に見つける新しい方法を開発した。従来の方法(アンプリコンシークエンシング法、ショットガンシークエンシング法)では微生物の一部しか見つけられなかったり、データに偏りが生じたりする問題があった。塩崎准教授らは、特定の遺伝子をターゲットにしてDNAを選び出し、詳しく調べるキャプチャーシークエンシング法を採用することで、従来法に比べて低バイアス・高効率に微生物群集構造を復元できることを確認した。新しい方法を海洋サンプルに応用した結果、従来法よりも高解像度でアンモニア酸化微生物群集を検出できることが示唆された。この手法は海洋のみならず、土壌など他の環境サンプルにも応用可能であり、地球上の窒素循環を駆動する微生物群集の多様性評価に貢献することが期待される。
情報源 |
東京大学大気海洋研究所 プレスリリース
海洋研究開発機構 プレスリリース |
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機関 | 東京大学大気海洋研究所 海洋研究開発機構 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 高効率 | 窒素循環 | 高解像度 | 多様性評価 | 土壌サンプル | 微生物群集 | キャプチャーシークエンシング | アンモニア酸化 | 低バイアス | 海洋サンプル |
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