北海道大学と京都大学は、亜熱帯ダム湖で脱窒メタン酸化細菌が優占していることを発見したと発表した。淡水湖沼は、強力な温室効果ガスであるメタンの主要な放出源である。湖沼に生息するメタン酸化細菌は、湖底で生成されたメタンの大半を消費し、大気中への放出を軽減していると考えられている。今回、これまで知見の無かった亜熱帯湖沼のメタン酸化細菌群集を明らかにするため、台湾のダム湖で調査を実施。その結果、湖水中の浮遊性メタン酸化細菌の群集構造を解明するとともに、酸素濃度の低い深層で脱窒メタン酸化細菌が優占していることを発見した。この成果は、メタン動態に大きく影響する脱窒メタン酸化細菌の生態解明に向けた重要な手掛かりを提供するもの。また、脱窒メタン酸化細菌は、メタンのみならず湖沼の窒素循環を駆動する微生物として、注目されており、今後、その生態を解明することによって、湖沼生態系の炭素・窒素動態の理解が深まると期待されるという。
情報源 |
北海道大学 プレスリリース(PDF)
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機関 | 北海道大学 京都大学 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | 温室効果ガス | 京都大学 | 湖沼 | メタン | 北海道大学 | 窒素循環 | 亜熱帯 | 脱窒 | メタン酸化細菌 |
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