環境省は2月4日に「カーボンフットプリント表示ガイド」を公表した。このガイドは、企業によるカーボンフットプリント(CFP)の積極的な表示と、消費者とのコミュニケーションを促進することを目的としている。CFPとは、製品やサービスのライフサイクル全体を通じたGHG排出量をCO2排出量として換算した値のこと。これまでも同省と経済産業省などが複数のCFPガイドラインを策定してきた。──同省のCFP関連施策は、国際規程との整合性や企業の取り組み支援に重きを置いている。本ガイドの作成に当たっては、国内外の動向や国際規程を踏まえた「カーボンフットプリントの表示等の在り方検討会」を2回開催し、企業の積極的なCFP表示と消費者とのコミュニケーションの促進に資するCFP表示の在り方が議論された。──本ガイドの公表により、企業はCFP表示を通じて消費者に対してGHG排出量の情報を提供し、消費者は環境負荷の少ない製品やサービスを選択する機会が増え、CFPの理解に基づく行動変容の促進が期待される。