農林水産省は、令和6年度「加工食品のカーボンフットプリント(CFP)算定実証」の対象品目や参加企業を発表した。この実証は、同省が「みどりの食料システム戦略」の一環として、フードサプライチェーン全体での脱炭素化を推進し、その「見える化」を図るために実施しているもの。同省はこれまで、加工食品のGHG排出削減に関する取り組みが消費者の選択・行動変容につながるよう、業界の自主算定ルールを調査し、令和5年には「加工食品共通CFP算定ガイド案」を策定するとともに、ガイド案を実際に導入する際の課題などを検証してきた。今回の実証では、幅広い事業者が取り組みやすい算定ガイドの作成を目指し、原材料調達から廃棄・リサイクルまでの全段階に関する検証を行う。令和6年12月から令和7年2月までの間に、イオン、カゴメ、日清製粉ウェルナ、ハナマルキ、ポッカサッポロフード&ビバレッジが参加し、魚肉ねり製品、トマト加工品、小麦粉、米みそ、清涼飲料水を対象にガイド案に即したCFP算定を試行する。