パナソニック電工(株)と三協立山アルミ(株)は、省エネルギー型建材の共同開発を開始すると発表した。平成23年7月まで実施された住宅エコポイント制度では、エコリフォームとして窓の改修や外壁、屋根・天井または床の断熱改修工事がポイント発行の対象とされ、引き続き、居住空間の利便性や快適性を維持・向上させながらも省エネを実現するような取り組みが、重要であると考えられている。また、床・壁・天井などの各部材、窓を含めた室内空間など、建物トータルでの取り組みを推進することが、今後ますます求められると予測されている。こうした背景のもと、両者は互いに有する技術の強みを融合し、1)室内側から短工期で、住宅の断熱状況に応じた部分断熱改修が可能な「内貼断熱パネル・窓システム」の開発、2)夏期・中間期(春・秋)における換気通風を積極活用して省エネを図るとともに、アレルギー物質を抑制する「通風・換気窓システム」の開発、を共同で実施する。両社は、これら省エネルギー型建材の普及により、2016年度のCO2削減量は、380万t-CO2/年になる見込みとしている。