環境省は、東日本の自然公園内における湧水等の放射性物質モニタリング調査(第2回)の測定結果を公表した。同省では、モニタリング調整会議で決定された総合モニタリング計画に基づき、継続的に水環境の放射性物質モニタリングを実施している。今回、山形県、宮城県、福島県、茨城県の自然公園内(国立公園、国定公園、県立自然公園)にある湧水など、公園利用者に飲用される水場等16地点(国立公園:2地点、国定公園:5地点、県立自然公園:9地点)(平成23年12月6日~20日採取分)について、測定結果を公表した。それによると、放射性ヨウ素、放射性セシウムは、全地点で検出下限値(1Bq/kg)以下であった。また、日光国立公園内の公園事業施設等の管理の一環として測定した放射線量の測定結果では、全41地点の空間線量率は、毎時0.05~0.13マイクロシーベルト(自然放射線量を含む)であった。同省では今後も引き続き、関係機関と調整を行い、自然公園内(国立公園、国定公園、県立自然公園)の湧水など公園利用者に飲用される水場等での放射性物質の水質の測定を実施するという。