三井金属鉱業(株)は、銀を使用したディーゼル排ガス浄化触媒を新開発した。従来、ディーゼルエンジン排ガスの浄化触媒には、浄化性能や耐久性に優れたプラチナ(白金)が使用されていたが、今回同社では、銀と金属複合酸化物との組み合わせにより、高温でも銀を安定させる技術を確立。プラチナに対して安価な銀を用いることで、従来触媒と比べて遜色のない排ガス浄化性能を維持しつつ、貴金属コストを90%以上削減することに成功した。新触媒は、DPFといわれる排ガス浄化用フィルターに塗布され、ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(PM)を低温で燃焼除去する。今後、2012年以降には、建設機械、農機、発電機などの産業用機械に対する規制強化が日米欧共に予定されており、DPFの装着が必要となる。同社では、こうした触媒市場の拡大に対応し、産業機械用ディーゼルエンジン向けに銀を使用した新触媒を展開していく予定という。
情報源 |
三井金属鉱業(株) ニュースリリース(PDF)
|
---|---|
機関 | 三井金属鉱業(株) |
分野 |
大気環境 |
キーワード | 触媒 | ディーゼル車 | 三井金属鉱業 |
関連ニュース |