(独)国立環境研究所は、平成24年3月2日にベトナム国ハノイで開催された「東南アジアにおける廃棄物データベースの構築及び廃棄物処理システムの評価」研究成果報告セミナーの開催結果を公表した。廃棄物の量や質に関するデータは、収集運搬から適正な処理、リサイクルなどの廃棄物管理システムを改善する上で必要不可欠だが、ベトナム国を始めとする途上国ではそれらデータが存在せず、また精度も極めて低いのが現状である。同研究では、特にベトナム国を事例として、廃棄物の収集量・物理組成・化学組成・三成分等の基本的なデータを、現地調査を通じて徹底的に収集・提供し、廃棄物からリサイクルを行っているインフォーマルセクターと呼ばれる人々の実態を把握し、資源循環に大きな役割を果たしていることを明らかにした。今回のセミナーでは、これらの報告の他、ベトナム国における廃棄物管理の将来ビジョンや、リサイクルのための分別に関するベトナム国の住民の意識や実際の行動についての調査結果、日本で開発された準好気性埋立システムをベトナム国に導入した場合の効果の検証等を成果として担当研究者から報告した。さらに、パネルディスカッション及びセミナー参加者との質疑応答を通じて、3年間の共同研究成果と今後に向けた課題について、意見共有を行うことができたという。
情報源 |
(独)国立環境研究所 イベント情報
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機関 | (独)国立環境研究所 |
分野 |
ごみ・リサイクル |
キーワード | 廃棄物処理 | リサイクル | ベトナム | 東南アジア | 廃棄物 | データベース | 資源循環 | セミナー | 適正処理 | 埋立 |
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