新日本製鐵(株)は、廃プラスチックのリサイクルで2008年5月1日に累計100万トンを達成したと発表した。同社では、全国5ケ所の製鉄所で「コークス炉化学原料化法」により、「容器包装リサイクル法」に基づく一般廃棄物系プラスチックのリサイクルを主に行なっている。全社合計の処理能力は年間25万トンで世界最大であり、現在、全国の自治体から容器包装リサイクル協会に委託される容器包装プラスチックの3割前後をリサイクルしている。累計リサイクル量100万トンによる効果は、焼却処分量の削減によるCO2削減としては約320万トン、埋め立て処分の回避としては約400万m3になるという。コークス炉化学原料化法は、プラスチックを高温(約1200℃)で乾留するため有害物質の残留がなく、コークス炉や化学工場等の既存の設備、プロセスを有効利用しているため、リサイクルの効率性、質、安全性に優れているのが特徴となっている。