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 (独)産業技術総合研究所、福島県で植物系放射性セシウム汚染物を除染・減容する実証試験を実施

発表日:2012.11.12


  (独)産業技術総合研究所ナノシステム研究部門は、東電環境エンジニアリング(株)と共同で、植物系放射性セシウム汚染物を除染・減容するための実証試験プラントを、福島県双葉郡川内村に設置したと発表した。両者は、植物系放射性セシウム汚染物を焼却し、生じた焼却灰を除染した後、抽出された放射性セシウムをプルシアンブルー(PB)ナノ粒子吸着材で回収する技術を開発。今回設置したプラントにおいて、開発した技術の実証とプラントの運転条件最適化を目的として、実証試験を開始する。この試験では、数トンの植物系放射性セシウム汚染物を試験的に焼却し、汚染物の1000分の1の量のPBナノ粒子吸着材で放射性セシウムを回収することを目指す。これによって、今後設置される除染廃棄物用の中間貯蔵施設における必要容積の低減が期待される。また、汚染物焼却時の燃焼熱を利用してバイオマス発電を進める場合の基盤技術となることも期待されるという。

情報源 (独)産業技術総合研究所 プレスリリース
機関 (独)産業技術総合研究所
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 焼却灰 | 産業技術総合研究所 | 東電環境エンジニアリング | 植物 | 吸着材 | 福島県 | 放射性セシウム | 除染 | プルシアンブルー | 減容
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