三菱製紙(株)は、福島県南相馬市で磁性吸着剤を用いた汚染焼却飛灰除染処理の実証試験を行い、その減容化効果を実証したと発表した。同実証試験は、同社が開発した磁性吸着剤と(株)MSエンジニアリングの開発した磁気分離装置を用いて、放射性セシウムを含む焼却飛灰を処理する実用化試験。今回の試験により、焼却飛灰3トンに含まれる放射性セシウムを50kgの磁性吸着剤へ移行させることができた。この結果、法令上埋め立てなどが可能で取り扱いの容易な焼却飛灰に変えられたことが確認され、高濃度の放射性物質に汚染された指定廃棄物の焼却飛灰を大幅に減容化できる可能性が示された。同社では今後、(株)ピーエス三菱、三菱製紙エンジニアリング(株)、(株)パーム設計、福島大学などで構成する「飛灰除染プロジェクト」を母体として、安全に焼却飛灰を除染できるとともに、分離された放射性セシウムを完全に遮蔽保存できるように、システム全体の完成を目指すという。
情報源 |
三菱製紙(株) ニュースリリース(PDF)
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機関 | 三菱製紙(株) |
分野 |
ごみ・リサイクル 健康・化学物質 |
キーワード | 焼却灰 | 三菱製紙 | 廃棄物 | 実証試験 | 減容化 | 吸着剤 | 福島県 | 放射性セシウム | 除染 | MSエンジニアリング |
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