三菱製紙(株)は、磁性吸着剤を用いた放射能除染システムの実証実験を実施すると発表した。同除染システムは、放射性セシウムを含む土壌や焼却灰と新たに開発した磁性吸着剤を水中で懸濁させ、溶出した放射性セシウムを吸着剤に吸着させた後に、超伝導磁石を用いて吸着剤だけを懸濁液から分離するもの。放射性セシウムに対する吸着効果が大きいゼオライト、フェロシアン化鉄などの無機吸着剤と磁性粉を複合化した磁性吸着剤を用いることにより、ナトリウムやカリウムなどのイオンが高濃度で共存していても、放射性セシウムだけを選択的に吸着できるのが特長であり、超伝導磁石で分離した磁性吸着剤は、所定の放射能濃度に至るまで繰り返し使用できる。今回、同除染システムについて、一定の除染性能および耐久性などの実用性が確認できたことから、(株)MSエンジニアリングと共同で、福島県で実証実験を行う。同社では、検討内容について、平成24年5月19日から福島県で開催される第1回環境放射能除染研究発表会で報告する予定という。
情報源 |
三菱製紙(株) ニュースリリース(PDF)
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機関 | 三菱製紙(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 焼却灰 | 三菱製紙 | 土壌 | 実証実験 | 吸着剤 | 福島県 | 放射能 | 放射性セシウム | 除染 | MSエンジニアリング |
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