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 東京大学生産技術研究所と小津産業(株)、放射性セシウム除染布の量産工程を確立

発表日:2012.11.27


  東京大学生産技術研究所と小津産業(株)は、放射性セシウム吸着効果のある人工青色顔料「プルシアンブルー」となじみやすい不織布を用いることで、放射性セシウム除染布の量産工程を確立したと発表した。福島第一原子力発電所の事故以降、放射性物質による環境汚染が深刻な問題となっており、なかでも半減期が長いセシウム137イオンを水や土壌から除くことが最重要課題となっている。同研究所では、2012年5月に「プルシアンブルー」を繊維に固定化する新しい方法を開発していたが、量産工程が確立されていなかったため、実際の除染作業における活用には至っていなかった。今回使用した不織布は、プルシアンブルーが外れにくく、丈夫で軽く、扱いやすいため、従来品に比べ低コストで大量に生産できるようになると見込まれる。今後、自治体・除染業者・除染装置メーカーなどへ供給を開始し、放射能汚染水・汚染土壌などの除染を加速するものと期待されるとしている。

情報源 東京大学 記者発表
小津産業(株) ニュース(PDF)
機関 東京大学生産技術研究所 小津産業(株)
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 土壌 | 東京大学生産技術研究所 | 福島県 | 福島第一原子力発電所 | 放射能 | 放射性セシウム | 除染 | プルシアンブルー | 小津産業
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