福岡県、ベトナム・ハノイ市で「福岡方式」廃棄物処分場を着工
発表日:2014.06.10
福岡県は、ベトナム・ハノイ市で「福岡方式(準好気性埋立方式)」による「スァンソン廃棄物処分場」の建設工事に着手したと発表した。ハノイ市では、経済発展に伴い、家庭などから排出されるごみの埋め立て量が年々増加しており、衛生的な廃棄物処分場の整備が課題となっている。今回のハノイ市の廃棄物処分場の整備は、同市の行政関係者や技術者に対する、福岡県の技術協力を通じて実施されるもので、技術協力による海外での「福岡方式」処分場建設は初の試みになる。福岡方式(準好気性埋立方式)の処分場は、埋立地内部に管を通し外気を取り込みやすい好気状態にしてバクテリアの働きにより廃棄物を好気的に分解することで、硫化水素ガスやメタンガス等の有害ガスの発生を抑制する方法。好気的な分解をすることで安定化までの時間も短くなる。同県では今後、処分場の施工に関する技術指導や訪日研修を行い、竣工後には、ごみの搬入や維持管理の方法などについても技術指導を行っていくという。