「種の多様性が生物を病気から守る」、アメリカの生態学者らが池に生息する両生類の研究結果を報告

発表日:2013.02.13

池に生息する両生類の種が多様になるほど、カエルやサンショウウオの群集が寄生虫感染症にかかるリスクが減る、という研究結果がネイチャー誌に発表される。生物の多様性が感染症のリスクにどのように影響するかという問題は、一段と重要性を増しているが、この関係を実験で明らかにすることは難しかった。それは、膨大な数の生物とその広大な生息域でのサンプリングが必要となるためである。今回の研究では、「池」という小さな生態系を対象とすることでこの問題を克服した。研究では、カリフォルニアの345の池を対象に、生息するカエルやサンショウウオなどの種類、扁形寄生虫(Ribeiroia ondatrae.)に感染しているカタツムリの数、寄生虫によって引き起こされた奇形の事例を記録した。カタツムリはこの寄生虫の中間宿主となって感染の仲介役となるものである。この結果、生物群集内にいる種全体が病気の感染しやすさに影響するという驚くべき結論が得られたという。現場の観察結果は、バケツとオタマジャクシを使った実験でも裏付けられたという。

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