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 カナダ、絶滅の危機にあるアメリカシロヅルの繁殖計画を承認

発表日:2013.04.04


  カナダ環境省は、カルガリー動物園のアメリカシロヅル飼育下繁殖プログラムに対し、1年間2万カナダドルの支援を承認した。カナダはアメリカシロヅルの世界最大の渡りの地だが、20世紀初頭、その個体数はわずか14羽(成鳥)まで落ち込み、絶滅の危機に瀕していた。その後、生息地保護や継続的なモニタリング等、カナダ、アメリカ両国の共同保全によって個体数は回復し、現在、ウッドバッファロー国立公園に渡ってくる集団の個体数は、約300羽に達している。また、カルガリー動物園では、環境省等の支援とアメリカの協力の下、20年以上前からアメリカシロヅルの繁殖に着手、孵化成功率を向上させる革新的手法を開発した。アメリカとの飼育下繁殖の結果、アメリカ国内の3つの野生の群れにおいて100羽超が誕生しており、今回のプログラムもこの継続事業となる。保全活動の象徴とされるアメリカシロヅルは、カナダでは絶滅危惧種法の絶滅危惧種に指定され、1994年渡り鳥条約法によって保護されている。

情報源 カナダ環境省 プレスリリース
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境省
分野 自然環境
キーワード 渡り鳥 | モニタリング | 絶滅危惧種 | カナダ環境省 | 生息地 | 繁殖 | 保護 | 保全活動 | 野生 | アメリカシロヅル
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