アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、絶滅の危機に瀕した海洋生物種の回復のために全国の沿岸地域の州および部族社会に540万ドル助成すると発表した。この助成は、海洋生物種を「絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律(ESA)」に基づく保護が必要のないレベルまで回復させるため、管理、調査、啓発活動を支援することを目的としている。また、保護が検討されている種や、絶滅の危機に瀕した種のリストから最近除外された種のモニタリングも支援する。540万ドルのうち、12の州および1つの連邦承認部族の17件の新規事業に計390万ドル助成し、残りは7つの州および1つの部族社会の継続事業に助成する。新規事業のうち3件は、近い将来に絶滅する可能性が特に高い種としてNOAAが指定する8種に含まれるアワビ、サケ、シャチの回復に取り組む。NOAAはESAの6節に基づき、生物種回復助成プログラムのもと、2017年度の助成プロジェクトの募集も開始した。