フランスが環境技術で国際市場の中核を担うことを目指す「エコテク2012」戦略を打ち出すに当たって、シャテル閣外大臣(産業・消費担当)とコシュースコモリゼ閣外大臣(エコロジー担当)は、2008年7月10日、環境産業戦略委員会を設立することを発表した。同委員会には、産業、環境技術分野の有識者や企業経営者が参画。環境技術セクターの分析を行う戦略会議と、官民の連携による3つの作業部会((1)環境技術の革新・普及、(2)環境分野の中小企業の起業・育成、(3)環境産業のパフォーマンス強化のための規制・標準化の評価)を設け、「エコテク2012」に関する検討作業のための切り口を提供する。様々な環境問題と環境技術を結び付けていくことは、新たな成長のための起爆剤になると期待され、官民のパートナーシップによるアプローチの構築が不可欠である。同委員会の最初の検討結果は11月末に公表され、勧告は2009年にも実施される予定。