欧州委員会、排出量取引制度で排出量は減少したが余剰排出枠は増大と発表

発表日:2013.05.16

欧州委員会は、欧州排出量取引制度(EUETS)に参加している排出施設の温室効果ガス排出量が、2012年に2%減少したと発表した。EUETSには、EU加盟27カ国とノルウェー、リヒテンシュタインにある、1万2000以上の発電所と生産施設が参加している(2012年からは航空機も対象)。欧州委員会の登録簿の情報によると、これら固定発生源における検証済み温室効果ガス排出削減量は減少傾向が続き、2012年には前年比2%減の18億6700万トン(CO2換算)となった。一方、排出量取引の需給バランス悪化も続き、2012年末の排出枠の累積的余剰分は、ほぼ20億に膨れ上がった。2008年以降、EUETSでは京都議定書メカニズムで創出された国際排出削減クレジットを排出量相殺のために使えるようになっているが、2012年には過去最多となる5億以上の国際クレジットが使われるなど、供給が過剰となった。欧州委員会の気候担当委員は、「バックローディング(排出枠オークションの一部延期)を速やかに実施する必要がある」と述べた。

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