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 国際エネルギー機関、発電用天然ガスの伸びに課題、輸送用は続伸と予測

発表日:2013.06.20


  国際エネルギー機関(IEA)は、「中期ガス市場報告書」を公表し、今後5年間に発電用天然ガスの需要は伸び悩むが輸送用は増加し、「ガス黄金時代」はしばらく続くとの見方を示した。報告書では、天然ガスが世界のエネルギーミックスに占める割合は2018年まで毎年2.4%増加すると予測。アメリカでシェールガスの生産が増大したことや、中国が大気汚染への懸念からより厳しい環境政策を策定したことを背景に、天然ガスは重要な輸送用燃料として台頭し、電気自動車とバイオ燃料を組み合わせるより石油需要の増加抑制に期待できるという。現在ガスはインフラ不足が課題となっているが、整備が進めば、電気自動車化しにくい大型車両への利用につながる可能性もあるという。一方で、アメリカでは石炭火力発電所に関する規制の制約が乏しいことから、ガス価格が上昇すると石炭の利用が増加することが懸念されている。また、ヨーロッパではユーロ圏危機や炭素価格の下落によって需要が停滞するなど、地域によりさまざまな課題を抱えていることも指摘している。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 環境総合
キーワード 石炭 | 大気汚染 | 天然ガス | 発電 | 国際エネルギー機関 | IEA | 石油 | 輸送 | 火力発電所 | シェールガス
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