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 国際エネルギー機関、2015年も世界CO2排出量は増加せずと発表

発表日:2016.03.16


  国際エネルギー機関(IEA)は、2015年のエネルギー関連の世界CO2排出量は321億トンで、2013年から横ばいが続いているとの暫定データの分析を発表した。その主な要因は再生可能エネルギーの急増で、再生可能エネルギーは2015年の発電導入量の約90%を占めた。その半分以上が風力発電だったという。またGDPの世界合計は2014年と2015年でそれぞれ3.4%、3.1%成長し、経済成長と排出増加の相関関係が薄れていることが確認された。過去40年間で排出量が前年に比べ増加しない時期は今回を除き3回あったが、いずれも世界的な景気低迷の影響だった。2015年は、2大排出国である中国とアメリカでエネルギー関連のCO2が減少し、中国では石炭の使用低下で1.5%減少、アメリカは石炭から天然ガスへの移行で2%減少した。しかしアジアの途上国や中東等では排出量が増加しているという。IEAは2016年6月末に発表する「世界エネルギー展望」特別報告書で、より詳細な排出データと分析とともに、エネルギー関連の大気汚染対策を提示する。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 風力発電 | 再生可能エネルギー | 石炭 | CO2排出量 | エネルギー | 天然ガス | 国際エネルギー機関 | IEA
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