ドイツ連邦環境省(BMU)は、銅精錬工程で貴金属を回収する省エネ型新プラントが稼働したと発表した。これは、銅関連企業のアウルビス社グループのプラントで、BMUの環境イノベーションプログラムから32万8000ユーロの投資助成を受けて建設された。銅の精錬工程では、金や銀等の貴金属を含む、いわゆる陽極泥が廃棄物として生成される。これらの貴金属を回収するには、陽極泥を乾燥させる必要があるが、今回のプラントでは、革新的乾燥方法により、最初の試運転でも同事業の目標を上回る結果を既に示しているという。この乾燥技術は、エネルギー効率化、資源回収、炭素排出削減を目的とする総合的な陽極泥リサイクル戦略の一部である。同プラントを含むパイロット事業のエネルギー需要が、3分の1以上削減されるほか、回収プラントを最大稼働させれば、助成を受けた事業だけで年間460トンのCO2を削減できる。また、新乾燥方法は、非鉄金属・鋼鉄生産の他プラントのスラッジ乾燥工程においても適用できるという。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | 省エネルギー | CO2 | 回収 | ドイツ連邦環境省 | BMU | エネルギー効率 | 貴金属 | 資源回収 | 陽極泥 |
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