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 世界資源研究所、開発プロジェクトの影響評価に生態系サービスを組み込むための実践ガイドを作成

発表日:2013.10.02


  世界資源研究所は、開発プロジェクト(ダムや高速道路、石油・ガス田など)の影響評価に、生態系サービスへの複合的影響を組み込むための実践ガイドを作成した。最近の環境社会影響評価(ESIA)の基準では、生態系サービスへの影響を検討するよう求めているが、その社会面の影響までを考慮する方法が明確でないことが多いという。例えば、コロンビア北部のワユ族にとって、灌木地で放牧する家畜は食料・収入源であると同時に、結婚持参金や詫びの品など社会的交流の手段でもある。この土地での石油・ガス開発が灌木地生態系に悪影響を与える場合、従来の方法では住民への経済的な補償はできても、一族間の社会的な絆の埋め合わせはできない。今回のガイドでは、開発・人間・環境の相互依存に焦点を当て、ESIAのプロセスに多様な生態系サービスを体系的に組み込むための具体的ステップを提示。開発プロジェクトが影響を及ぼす、または依存する生態系サービスを特定・評価し、緩和措置を講じることで、地域社会の幸福を維持しつつプロジェクトを成功に導くという。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 世界資源研究所 | WRI | 生態系サービス | 影響評価 | ガイド | 環境社会影響評価 | ESIA
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