世界資源研究所(WRI)は、最新の高分解能データを用いた新オンラインツール、「アキダクト水リスク地図」を公開した。これはWRIが、オランダ・スウェーデンの政府、GEやゴールドマンサックス等の協力企業と協同で作成したもの。12の指標を用いて水の質と量のリスク、規制リスク、風評リスクを地図上に示し、企業が水不足や洪水、干ばつ、水量の季節変化、水質等によって事業に受ける影響を評価できる。また、企業により異なる水リスクをカスタマイズでき、リスクを評価しやすくなっている。特に水を大量に必要とする、石油・ガス精製や化学工業、農業等9部門には専用メニューが用意されているという。水リスクは、もはや環境問題だけではなく、地域や企業にとって差し迫った現実の問題となっている。そのなかで、アクアダクトは最新の地球規模の情報を提供し、企業、投資家、行政にとって、世界全体や地域での複雑な水リスクを包括的に把握でき、安全性を高めるための投資の優先順位や、対策を知ることができる画期的なツールだという。