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 世界資源研究所など、企業のための生態系サービス評価ガイドを発表

発表日:2011.05.05


  世界資源研究所(WRI)と「持続可能な発展のための世界経済人会議」(WBCSD)等は、企業がその生態系サービスへの依存や影響を経済的に評価できるようにする「企業のための生態系サービス評価ガイド(CEV)」を発表した。これは、生態系の変化に対応する企業経営者の指針として2008年に発表された「企業のための生態系サービス評価」を踏まえ、経済価値の評価に焦点をおいて作成された。水資源の供給などの生態系サービスは経済発展と密接にかかわっており、配慮を怠ると、自然資本の損失により企業にとって年間数十億ドルの費用増になる。CEVは、生態系サービスを管理しつつ、その莫大な価値を活用して企業が業績を向上させるための有用なツールになる。WRI等は、すでに14社と協力してCEVの実地テストを実施しており、企業と地域社会にとっての経済的メリットや、生態系サービスの効率改善の効果も見られたとしている。ただし、生態系の価値評価の実用化にはCEVのみでは不十分であり、今後、企業、NGO等の関係者の協力が必要だという。

情報源 世界資源研究所(WRI) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 持続可能 | 世界資源研究所 | WRI | 生態系サービス | 企業 | 経済 | 自然資本 | WBCSD | ガイド | CEV
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