イギリスの環境・食糧・農村地域省(Defra)は、イングランドの水浴場(海岸、湖等)における水質データを公表した。これによると、イングランドの水浴場の水質は劇的に向上し、99%がEU水浴場指令の最低基準に、82%以上がそれより厳しいガイドライン基準に適合し、過去最高の数字となった。基準に達していない水浴場はわずか5か所で、大雨などの影響により都市や農村から生じる汚染物質の河川への流出が原因だという。EU水浴場指令の改訂により、2015年には現行の2倍ほど厳しい水質基準が設けられる。環境大臣は、「新基準を達成することは非常に大きな挑戦だが、水浴場の水質維持は、環境に良いだけでなく観光事業の促進や地方経済の強化につながる」として、地方自治体、企業、地域社会など利害関係者と協力し、水質の維持向上と基準達成に努めるとしている。現在、Defraおよび環境庁は、大雨から生じる問題への取組や水浴場の水質向上のためのさらなる投資に関する議論などを、水道会社をはじめとした関係者と進めているという。