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 中国、セメントなど主要産業の汚染物質排出基準を強化

発表日:2014.01.15


  中国環境保護部(MEP)は、セメントなど主要産業が排出する大気汚染物質の新基準を発表した。中国は世界のセメント生産量の56%を生産する、セメントの大量生産・消費国である。しかし、セメント産業は急速な経済発展を支える一方で、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)等を排出し深刻な大気汚染をもたらしている。今回の基準改正では、PMとNOxの基準を強化し、PM基準はセメントキルンのような加熱設備では現行の50mg/m3から30mg/m3に引き下げられた。NOxについても、現行の800mg/m3を400mg/m3に引き下げ、生産工程と排出端の両方で脱硝対策を進めるよう促すという。基準適用対象の拡大や、主要地域への特別排出上限の設置なども盛り込まれた。MEPはこのほか、セメントキルンでの固形廃棄物の共処理に関する汚染管理基準や、鉛・亜鉛など非鉄金属産業の排出基準の改正、重金属汚染を防止するためバッテリー産業の排出基準と皮革・毛皮産業の水質汚染物質基準も発表した。

情報源 中国環境保護部(MEP) プレスリリース
国・地域 中国
機関 中国環境保護部(MEP)
分野 大気環境 水・土壌環境
キーワード NOx | 大気汚染 | PM | 脱硝 | 汚染物質 | セメント | 水質汚染 | 中国環境保護部 | MEP | 排出基準
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