中国環境保護部は、国内の省・自治区・直轄市及び国有8企業の2013年の主要汚染物質排出削減実績に関する評価公報を発表した。これによると同年、主要4汚染物質の総排出量は、化学的酸素要求量(COD)2352万7000トン(前年比2.93%減)、アンモニア(NH3-H)245万7000トン(同3.14%減)、二酸化硫黄2043万9000トン(同3.48%減)、窒素酸化物2227万3000トン(同4.72%減)といずれも前年から減少した。中国は省エネルギー・汚染対策を重視して各種政策を導入しており、地方や国の関係部門はその実施に努め、法・経済・技術・行政の各手法を総合的に運用し、主要プロジェクト(市の廃水処理施設、製紙・鉄鋼業、火力発電所、家畜家禽飼育場、自動車等)の取組を強化してきた。汚染物質の排出削減が進んだのは、その成果だという。さらに公報では、市の廃水処理・再生水利用能力の向上、火力発電所の脱硝・脱硫設備能力の拡大、家畜家禽飼育場の廃棄物処理・資源利用設備の改善、黄色ラベル車・老朽車・中古車の段階的撤廃等の状況も示している。