アメリカ環境保護庁(EPA)は、サンホゼ大学、水科学センターなどカリフォルニア州の4機関、およびカリフォルニアとアリゾナ両州の6部族に対し、2013年の湿地プログラム開発助成金として、156万5140ドルを拠出すると発表した。この助成は1990年の開始以降、毎年実施されており、湿地の水質汚染の原因と影響、範囲、予防や浄化等に関する調査研究や訓練を加速・調整するプロジェクトを支援してきた。対象となる活動は、湿地の状況を短時間で評価するコンピュータ―プログラムの改良から、部族の湿地モニタリング・保護活動の計画立案まで、きわめて広範囲にわたっている。EPAのブルメンフェルド太平洋岸南西部地方管区長は「地域の人々や野生生物にとって湿地が果たす役割は大きい。気候が変動するなか、健全な湿地は洪水や海面上昇の影響を和らげる自然の緩衝地帯にもなる。水資源を守るプロジェクトへの支援継続は、乾燥した西部では特に重要だ」という。EPAはこの発表と同時に、同地域の2014年分助成申請受け付けも開始した。