欧州委員会統計局(Eurostat)は、EU28か国における2013年の化石燃料の燃焼によるCO2排出量が、前年比で2.5%減少したとする速報値を発表した。2013年のCO2排出量は22か国で減少し、キプロスで14.7%、スペインで12.6%減少したと推定している。各EU加盟国のCO2排出量(絶対値)は、多い順にドイツ(7億6000万トン)、イギリス(4億5500万トン)、フランス(3億4600万トン)等で、上位7か国でEU28か国の総排出量の77%を占めたという。CO2の排出は地球温暖化の主な原因であり、EU全体の温室効果ガス排出量の約8割を占めるが、気候条件や経済成長、人口規模、産業活動など複数の要因に左右される。EUではさまざまな省エネ策を講じて温室効果ガスの排出量削減に取り組んでいる。エネルギー製品の輸出入が化石燃料の燃焼に伴い発生するCO2排出量に影響することにも注意が必要だという。例えば石炭輸入国は排出量が増加し、電気は輸入国よりも生産・輸出する国で排出量が増える。